食べ物で薄毛改善しよう!食材と髪の毛の関係性

食べ物で髪の毛を増やす方法をご紹介していきます。薄毛対策のための方法にはさまざまなものがあります。頭皮マッサージ、スカルプケア、育毛剤、クリニックでの治療など。
しかし、髪の成長や発毛は私たちが食べたものから吸収する栄養素によっておこなわれているのです。

つまり、薄毛対策をするには食生活を改善し、食べ物が有する栄養素にも注目することが大切です。外側からのアプローチだけでなく、体の内側からも髪の発育を促進することが重要です。

そこで今回の記事では、髪が生えるといわれている食べ物や髪の毛を太くする食べ物など、薄毛対策に効果の期待できる食べ物と栄養素をご紹介していきます。

髪の毛を増やす主な食べ物

海藻類

髪の毛を増やす食べ物として有名な海藻類。

海藻には「ミネラル」が多く含まれており、髪の原料であるケラチンの合成を促してくれることから効果が期待できるとされています。
また海藻の色素成分である「クロロフィルa」は、髪の毛を強くしてくれる作用を持つので髪の毛を太くする食べ物としても効果的。
毎日の食生活の中に次のような海藻類を取り入れていきましょう。

【髪に良い成分を含む海藻類】

  • わかめ
  • こんぶ
  • ひじき
  • あおのり

あおのりはおかずやご飯にかけて食べられるので、海藻料理を意識しなくても毎日摂取しやすい海藻類です。
わかめやこんぶ、ひじきはおかずとして取り入れやすいので、意識的に摂取するようにしてください。

大豆

大豆には「イソフラボン」が含まれていて薄毛対策に効果が期待できると言われています。

イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをする物質です。
そのため女性が摂れば女性ホルモンの効果が高まり、男性が摂れば男性ホルモンの効果を抑えてくれることから薄毛を改善したい方におすすめ。

男性型脱毛症は男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン」の影響により引き起こされます。
しかし、大豆に含まれるイソフラボンを摂取すれば、ジヒドロテストステロンを発生させる5αリダクターゼの働きを抑えられるので、薄毛対策に効果が期待できると言われているのです。

イソフラボンはクリニックでの女性の薄毛治療にも用いられる成分なので、大豆は女性が薄毛を改善したい場合にもおすすめ。

【イソフラボンを含む大豆製品】

  • 納豆
  • 味噌
  • 豆乳
  • 豆腐

大豆そのものはもちろん、納豆や味噌、豆乳など大豆を使った食べ物すべてで得られる効果なので、食べ物を活用した育毛を目指す方には大豆を積極的に摂取しましょう。

牡蠣

牡蠣には育毛を促し、黒く太いツヤのある髪を育てる効果が期待できます。

牡蠣には髪の生成に必要だとされる「亜鉛」が多く含まれており、髪の色を黒くしたり、髪を健康に育成したりするための効果を発揮する食べ物です。
亜鉛は次のような食べ物にも含まれているので、薄毛対策にも効果が期待できるものとして押さえておいてください。

【亜鉛を含む食材】

  • 豚肉
  • 牛ロース肉
  • 鶏のささみ
  • アーモンド

牡蠣が苦手な方は亜鉛が含まれる食べ物を積極的に選ぶようにしましょう。紹介した食材以外にも亜鉛が含まれる食べ物はたくさんあるので、毎日の食事に取り入れていきましょう。

乳製品

乳製品は健やかな髪を成長させるためにおすすめです。

乳製品に含まれる「カゼイン」というタンパク質は、髪の健康を維持するために欠かせない栄養素だと言われています。
もちろんタンパク質の主原料でもあるので、健康的な頭皮を作るためにも役立ちます。

【カゼインプロテインを含む乳製品】

  • チーズ
  • ヨーグルト
  • バター

チーズは亜鉛も含むので薄毛を改善するためには積極的に食べるようにしましょう。
調理の際の油分としてバターを使うようにする、牛乳を少し加えるなど、日々の生活の中に少しずつ取り入れていくようにすると無理なく摂取できますしおいしく仕上がります。

卵黄

卵黄はタンパク質を多く含むだけでなく、健康な髪を成長させるための「ビオチン」という栄養素も含んでいます。

ビオチンはビタミンB7とも言われ、タンパク質を消化・吸収させるために必要な栄養素。
不足すると抜け毛や皮膚障害につながり、髪を作る細胞を機能させて髪質を健康的に改善してくれるそうです。

【ビオチンを含む食材】

  • レバー
  • ナッツ類
  • シード類

卵は人が必要とするアミノ酸を最もバランスよく含む優秀なタンパク質源です。
髪を太くするにはタンパク質が必要であり、調理に使いやすい食べ物なので毎日欠かさず取り入れるようにしてください。

植物油

植物油に含まれる「必須脂肪酸」は、抜け毛を防ぐ効果があるとされている成分です。

必須脂肪酸のひとつであるリノール酸には皮膚を健康に保ち、髪にツヤを与える効果があると報告されています。
リノール酸が不足すると髪がパサついたり抜け毛が増えたりするので、髪の毛を増やす食べ物として欠かせません。
それでは髪にいいとされるリノール酸はどの植物油に多く含まれるのか見てみましょう。

【リノール酸を含む食材】

  • サフラワー油
  • ひまわり湯
  • 綿実油
  • とうもろこし油
  • 大豆油
  • ラー油
  • ごま油

特にリノール酸含有量の多い植物油をあげてみました。ごま油などはどこのお店でも手に入りやすいですし、香りが良く使いやすい油です。普段の料理で使う油も、リノール酸を多く含む油に切り替えてみるとよいでしょう。

ただし、油の摂りすぎには注意が必要です。薄毛改善のためとはいえ、偏った栄養摂取は体調不良の原因になるので気を付けてください。

脂肪分の多い魚

脂肪分の多い魚は抜け毛を防ぐ効果が期待できると言われています。

魚にも植物油と同じように必須脂肪酸が含まれていますが、それだけでなく「鉄分」や「ビタミンB12」なども豊富。
鉄分が不足すると体内の酸素量が少なくなり、髪に行き渡り酸素や栄養素が減って抜け毛が起こりやすくなります。
またビタミンB12は血流に関連する栄養素で、頭皮の血行を改善してくれる育毛に欠かせない栄養素です。
脂肪分の多い魚の中でも、髪の毛を増やす食べ物としておすすめなのは次のようになります。

【必須脂肪酸を含む食材】

  • サーモン
  • サバ
  • ニジマス
  • ツナ缶

いずれもビタミンB12が豊富で、特にツナ缶は1日1缶食べるだけで十分な量のビタミンB12を摂取できるので、手軽な栄養補給用食材として優秀です。
鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収されやすくなるので、焼き魚にレモン汁などをかけて食べると効率的に栄養を摂取できます。

育毛に良くないとされる食べ物と飲み物

高カカオチョコレート

高カカオチョコレートは髪に良い栄養素を含んでいるとされます。

しかし、通常のチョコレートよりも脂質やカフェインが多く、頭皮環境を悪化させたり、発毛機能を促す「アデノシン」という物質を壊してしまう可能性があるため要注意です。
ポリフェノールや亜鉛、ビタミンEなどの栄養素も含まれるので、少量であれば問題ないでしょう。
しかし一般的なチョコレートのような感覚で食べてしまうと、発毛作用が抑えられてしまうかもしれません。
チョコレートは刺激物の一種ですので、もし食べるのであれば一欠片程度の少量を食べておきましょう。

アルコール類

アルコール類も育毛に良くないとされる飲み物のひとつ。

体内でアルコールが分解されると「アセトアルデヒド」という物質に変化します。
アセトアルデヒドには髪や頭皮に栄養を運ぶことを妨げる作用があるとされるので、せっかく髪が生える食べ物を取り入れても、お酒の影響により体内で活用されなくなる可能性があるのです。

アルコールは少量であれば、ストレスを軽減したり、血管拡張作用により体内での栄養素の運搬を促したりしますが、やはり過度の飲酒は薄毛対策にとっても危険。
飲むのであればたしなむ程度に抑え、飲みすぎないようにすることが大切です。

揚げ物

揚げ物など油分が多いものも頭皮環境を悪化させる恐れがあるので注意が必要です。

油分の多い食べ物を食べると、過剰に摂取された脂肪分が頭皮の毛穴に詰まってしまい、健康的な髪が成長しにくい状態になります。
また、悪玉コレステロールが毛根に運ばれると、抜け毛が増えるとも言われています。
もちろん脂肪分を含むものを一切食べてはいけないということではありません。

脂肪分の多い魚や植物油は、女性の薄毛改善にも効果が期待できるとされるのでむしろ髪にいい食べ物だと言えるでしょう。
しかし、油っぽい揚げ物やスナック菓子類など、油分の質が良くないものは適量に抑えるようにしてください。

見落としがちな食生活と薄毛の関係性

意外と忘れがちな食事・栄養面での薄毛対策。
しかし、わたしたちの体や髪、頭皮は摂取した食べ物の栄養素で作られています。

外側から薄毛対策へのアプローチをしたとしても、髪を成長させるのは体の内側の働きによるもの。
髪を太くすること、髪の毛を増やすことを一番に考えるなら、効果が期待できる食べ物を積極的に食べて体の内側から改善していくことがポイントです。

薄毛だけでなく抜け毛にも注意!

ここまで薄毛に関して解説してきましたが、そもそも髪が抜けてしまう原因が気になるという方もいらっしゃいますよね。

抜け毛はヘアサイクルにおける休止期に起こります。
しかし、成長期に成長する髪の本数より抜け毛が多くなると、薄毛となってしまうのです。

こちらの記事では、抜け毛の種類によって異なる原因を解説していますので、気になっている方はぜひご覧ください。

薄毛対策は普段の食事から

食事改善による薄毛対策には個人差や限界があることはもちろん、実際に効果を感じられることは頭皮マッサージやヘアケア、クリニックでの治療など薄毛対策法はたくさんあります。
しかし、特別なことをしなくても、普段の食べ物に気をつけることで体の内側から薄毛対策をすることも可能です。
髪の毛を増やす食べ物、髪の毛を太くする食べ物はたくさんあります。
育毛を目指すなら外側からケアすることも大切ですが、毎日の食事に取り入れる食べ物を変えていくことも大切です。
今回ご紹介した髪の毛にフレンドリーな食べ物を参考にして、日々の食生活でも薄毛対策を目指しましょう。

また、薄毛改善のアプローチとして食事などの栄養面も大切ですが、髪や頭皮に直接栄養成分を与える方法も試してみてはいかがでしょうか。私たちRambut(ランブット)は薄毛の改善を目的としたさまざまなアイテムをオンラインで販売しています。

まだ薄毛対策のアイテムの使用経験がない方はもちろん、あまり効果を実感できなかった方や頭皮トラブル肌荒れなどの副作用に悩まされている方は、低刺激の天然成分を使ったRambutのアイテムがあなたに合うかもしれません。気になる方はぜひ、Rambutオンラインストアをご覧ください。

記事を書いた人

毛髪診断士

佐野 正弥

毛髪診断士

佐野 正弥

体質改善を基本とした発毛法を公開し現在までに1万人を超える薄毛改善を成功させる。公益社団法人日本毛髪科学協会の毛髪診断士。「育毛の達人オンラインショップ」の責任者。国内および海外の医学博士、医師をヒアリングしその伝聞と知識、また自らが開発した自宅でできる発毛法をマニュアルにまとめた。著書「最後に読む育毛の本」

関連記事

もっと見る

最新記事

もっと見る