髪の毛は抜け方に注意!抜け毛の原因とメカニズム

抜け毛の原因と、自然な脱毛か見分けるための方法を解説する記事です。

枕や床、シャンプー時の排水溝など…たくさんの抜け毛が目に入ると「薄毛になってきているのでは?」と不安になることでしょう。
髪は定期的に自然に抜け落ちるものですが、その他の原因により増えてしまうとはげる原因になってしまいます。
自然脱毛か異常脱毛かを見分けるためには、抜け方に注目してみてください。

今回の記事では、抜け毛が起こる7つの原因と、抜け毛の確認方法をご紹介するので男性・女性ともに薄毛対策の参考にしてください。

抜け毛のメカニズム

抜け毛はヘアサイクルにおける休止期に起こります。

髪の毛は成長期・退行期・休止期の3つのサイクルを繰り返しており、髪の毛が抜けるのは休止期です。
成長期に成長する髪の本数より抜け毛が多くなると、薄毛になります。

抜け毛の原因7つ

ホルモンバランス

男性で抜け毛が増える原因のひとつとして、ホルモンバランスの影響が考えられます。

「AGA」と呼ばれる男性型脱毛症は、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの分泌により引き起こされます[1]。
ジヒドロテストステロンの分泌量が増えると、太い髪の毛が成長しにくくなり、細く柔らかい髪が多くなることから薄毛になり、抜け毛が増えたように感じられることがあるのです。

食事と飲みもの

普段何気なく摂っている食事や飲み物が抜け毛の原因になることもあります。

栄養が偏ると全身が不健康になるとともに、抜け毛の症状が見られるようになることもあるからです。
男性・女性ともに薄毛対策をするには、次のような栄養素に着目しましょう。

  • タンパク質
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • セレン

髪や肌の主原料となるタンパク質が不足すれば、太く健康的な髪は作られませんし頭皮の環境も悪くなります。
ビタミンB群はタンパク質の代謝に関わり、頭皮を保護する効果を持つ栄養素なので[2][3]、タンパク質だけ摂取していれば良いというわけではありません。

また、ビタミンCはコラーゲンを生成するときに必要な栄養素で[4]、不足すると頭皮環境が悪くなることが考えられます。
亜鉛は髪や頭皮のトラブルを予防するために大切な栄養素です。[5]

ただし、セレンだけは不足ではなく過剰摂取で抜け毛の症状が見られるようになります。[6]

以上のように食事や飲み物は髪と頭皮に大きな影響を与えるもの。
不足・過剰にならないようにバランス良く摂取し、アルコールの飲み過ぎには注意が必要です。

睡眠

抜け毛を改善していくには睡眠をしっかりとることも大切です。

眠り始める頃に訪れる深い睡眠中には、成長ホルモンが多く分泌されます。
成長ホルモンは体をはじめ、髪や頭皮を修復・成長させるもの。

つまり、深い睡眠の時間をしっかりと確保できないと、髪や頭皮の細胞が作られにくくなり抜け毛や薄毛の原因となるのです。
いそがしいとついおろそかにしがちな睡眠ですが、質の高い睡眠を十分にとることが抜け毛予防につながります。

飲酒と喫煙

抜け毛を促す習慣として代表的なのが飲酒と喫煙です。

お酒を飲みすぎると、アルコールが分解されるときにできる「アセトアルデヒド」という物質が増加。
アセトアルデヒドは頭皮や髪まで栄養分を行き渡らせることを阻害してしまうと言われているので、アルコールを多く摂取すると栄養不足により抜け毛が増える可能性が考えられます。

アセトアルデヒドはタバコの煙にも含まれているので、お酒を飲みながらタバコを吸うシーンでは多くのアセトアルデヒドを体内に発生させることになるでしょう。

また、タバコに含まれるニコチンは血管収縮作用により血流を阻害することから、髪や頭皮への栄養供給を妨げます。
抜け毛が気になる方は、できるだけ飲酒と喫煙は避けるのが無難でしょう。

ストレス

「ストレスで抜け毛が増える」と言われますが、実際に精神的ストレスは抜け毛や薄毛の原因になる可能性があります。

ストレス自体が抜け毛を増やすわけではありませんが、ストレスにより自律神経のバランスが崩れることが原因です。
自律神経のうち活動状態を司る交感神経は、血管を収縮させます[7]。
そのため、ストレスによりリラックス状態になれなくなると、交感神経が働くとともに血管が収縮している時間が長くなることに。
結果的に血流が悪くなって頭皮まで栄養が行き渡らなくなるので、抜け毛が増えやすい状態になります。
ストレスは体にさまざまな悪影響を及ぼしますが、髪や頭皮にまで影響することを覚えておきましょう。 

加齢

特に生活習慣や食事に問題がなくても、加齢で抜け毛が増える場合もあります。

加齢による抜け毛は、細胞の老化によって髪の毛を増やすための機能が低下することが原因です。
また、男性の場合は、加齢によりアンドロゲンという男性ホルモンと似た働きをする物質への反応が高まることも原因。
ホルモンバランスによる抜け毛について最初に解説しましたが、高齢になるとホルモンの影響による抜け毛が起きやすくなるのです。

加齢で抜け毛が増えるのは仕方のないことなので、その他の原因を解消して薄毛対策を進めていきましょう。

環境

環境による抜け毛とは日常生活の環境を指し、おもにヘアケアの影響で引き起こされる薄毛です。
たとえば、毎日使うシャンプーやスタイリング剤が髪や頭皮にあわず、抜け毛が引き起こされることがあります。

また、カラーやパーマを頻繁にする方であれば、薬剤により頭皮が荒れてしまい髪が抜けやすくなることも考えられるでしょう。
強い紫外線に長時間あたることも、頭皮の負担となります。
ヘアケア剤や薬剤、紫外線の影響で頭皮が乾燥したり硬くなったりすると、髪が抜けやすく、健康な髪が育ちにくい状態になってしまいます。

男性女性ともに、髪と頭皮を取り巻く環境を見直すことが薄毛対策のひとつです。

また、頭皮環境の維持に役立つのがヘアトニックです。
ヘアトニックを使用することで頭皮環境を保全することができ、抜け毛はもちろんフケやかゆみ、においを防ぐことができます。
以下の記事では、他の育毛関連商品とヘアトニックの違い、期待できる効果、使い方などを解説しています。

髪の毛の抜け方を確認しよう

髪が薄くなってきたと感じる場合は、以前より抜け毛が増えている可能性があります。前述のように原因は多様なので、まずは髪の毛の抜け方を確認しましょう。

日常的な抜け毛

  • 寝起きの枕
  • 部屋の床
  • 帽子や手ぬぐい(被り物)
  • くしでとかす

日常的な抜け毛は、起床時の枕に付着していたり、部屋の床に落ちていたりします。
枕についた抜け毛はチェックしやすいので、次の項目で解説する注意ポイントを確認するためにも役立ちます。

また、帽子などをかぶっていた場合は、脱いだ後の内側に付着している抜け毛にも注目してください。
くしで髪をとかしたときも抜け毛が出るので、まずは日常的な抜け毛をチェックしましょう。

バスタイムの抜け毛

バスタイムは次のようなシーンで抜け毛が出やすいので、日常的な抜け毛とともに確認する必要があります。

  • シャンプーやコンディショナー
  • 入浴中
  • バスタオル
  • ドライヤー

シャンプーやコンディショナー、入浴中のときの抜け毛は、排水口に溜まるのでわかりやすいはずです。
見落としがちなのはバスタオルに付着した髪や、ドライヤーで吹き飛ばされた髪。
ドライヤーをかけ終わった後に周囲を見渡すと、意外にも床や洗面台の上に多くの髪が落ちていることに気がつくでしょう。
入浴中の排水口に流れた髪の毛だけでなく、入浴後に抜けた髪にも注目してください。

抜けた髪の毛の注意ポイント

抜け毛を見つけたら、自然な脱毛か異常な脱毛かを判断するために、次の5つのポイントをチェックしましょう。

  • 太さ
  • 長さ
  • 毛根
  • 形状
  • 本数

抜け毛がとても細かったり、短かったりする場合、ヘアサイクルに異常が起きている可能性があります。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルを繰り返し、成長期に育った髪は数カ月間の退行期を経て、休止期に抜け落ちる仕組みです。

健康な抜け毛であれば太くコシが感じられ、生えている髪と同じくらいの長さがあります。
抜け毛が細く弱々しく感じられたり、長さが生えている髪の毛よりも短かかったりする場合、成長期段階の髪が抜けてしまったのかもしれません。

次にチェックするべきは抜け毛の毛根です。
毛根が髪から離れるにしたがって白くなり、丸く膨らんでいるようなら正常な抜け毛でしょう。
毛根がベタつく、黒ずんでいる、形が丸く膨らんでいないなど毛根に異常が見られたら、ヘアトラブルが原因の抜け毛である可能性が高まります。

抜け毛は本数でいうと100本くらいは日常的に抜けています。10本くらいチェックして健康的な毛根であれば問題ないかと思われます。
ただし、健康的な抜け毛に見えても、1日に200本以上抜けるのは黄色信号だと思った方がよいでしょう。
起きたときの枕に抜け毛がたくさんついていたり、床に落ちている抜け毛の本数が明らかに増えた場合は、薄毛対策が必要かもしれません。

抜け毛にはヘアトニックがおすすめ!

抜け毛が増えた…と感じたら「抜け方」を要チェック!

抜け毛は生きていれば自然に起こるものですが、本数が増えた気がすると感じたら抜け方をチェックしてみましょう。

髪は自然脱毛だけでなく、ホルモンバランスやストレス、生活習慣の影響により抜けやすくなることがあります。異常な抜け毛が増えればはげる原因にもなるので、薄毛対策・予防のための第一歩として抜け毛のチェックを始めてみてください。
抜け毛の太さや長さ、本数などを確認するだけでも抜け毛の状態がわかります。
もし、抜け毛が通常より増えている、毛根に異常があると感じたら、髪の毛をいたわりながら薄毛対策を進めていきましょう。

わたしたちRambutは自然由来にこだわった商品を提供しています。
育毛剤はもちろん、シャンプーやサプリメントなども取り揃えていますので、抜け毛が気になる方はRambutオンラインストアへどうぞ!

[1]

参照:JSTAGE:(PDF)男性型脱毛症治療薬の研究動向

[2]

参照:「健康食品」の安全性・有効性情報:ビタミンB2解説

[3]

参照:「健康食品」の安全性・有効性情報:ビタミンB6解説

[4]

参照:e-ヘルスネット:コラーゲン(こらーげん)

[5]

参照:働く女性の健康応援サイト:食事

[6]

参照:「健康食品」の安全性・有効性情報:セレン解説

[7]

参照:JSTAGE:(PDF)環境・運動・姿勢と自律神経

記事を書いた人

毛髪診断士

佐野 正弥

毛髪診断士

佐野 正弥

体質改善を基本とした発毛法を公開し現在までに1万人を超える薄毛改善を成功させる。公益社団法人日本毛髪科学協会の毛髪診断士。「育毛の達人オンラインショップ」の責任者。国内および海外の医学博士、医師をヒアリングしその伝聞と知識、また自らが開発した自宅でできる発毛法をマニュアルにまとめた。著書「最後に読む育毛の本」

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