2022.07.14
スタイリングに欠かせないヘアスプレーは、ニキビをはじめとする肌荒れの原因になりえます。ヘアスプレーを使い始めてから肌荒れが増えた方は、正しい使い方ができていない可能性もあるので、使用方法を再確認してみましょう。この記事では、ヘアスプレーが肌に与える影響とヘアスプレーの正しい使い方などを解説しています。肌荒れでお悩みの方は参考にしてください。
目次
ヘアスプレーの成分の中には、体質などによっては肌荒れの原因になりうるものが含まれています。頭皮やおでこの肌荒れが気になる場合は、ヘアスプレーの成分に注意が必要かもしれません。ヘアスプレーに含まれる主な成分は次の通りです。
成分同士を混ぜ合わせる溶剤として、多くのヘアスプレーに配合されています。代表的な成分といえるのがエタノールです。アルコールのひとつに分類されるため、アルコールに弱い方や肌がデリケートな方は肌荒れを起こす恐れがあります。基本的には安全に使用できる成分ですが、気になる方は頭皮やおでこにかからないように注意して使用しましょう。
多くのヘアスプレーは髪の毛のツヤを出すため、あるいは髪の毛の指通りをよくするためにオイルが配合されています。実はこのオイルが肌荒れの原因のひとつであることをおぼえておきましょう。オイルはホコリやフケなどを絡めて、毛穴を塞いでしまう恐れがあります。毛穴が塞がると、皮脂を排出できなくなり炎症が起こります。つまり、ニキビができるのです。そのため、ヘアスプレーをする際は髪や頭皮環境を清潔にすること。おでこや耳はタオルで隠すなどの工夫をして、スプレーが地肌にかからないように注意しましょう。
シリコーンも、ヘアスプレーに配合されていることが多い成分です。具体的には、ポリシリコーン、ジメチコンなどが配合されています。特徴はスタイリングを崩す原因になる水分、油分と混ざりにくいことといえるでしょう。したがって、スタイリングを維持する効果を期待できます。また、髪の毛にツヤを出す、髪の毛の指通りをよくする効果も期待できます。
毛穴の詰まりについての見解には諸説あるようですが、基本的に毛穴詰まりのリスクはないといわれています。シリコーンの粒子は極小のため、毛穴を詰まらせてしまう原因になる事実は証明されていないようです。ただし、洗い残しがあると肌への負担になってしまうことは確かなので、日々の洗顔や洗髪ではすすぎ残しがないか確認しましょう。
すすぎ残しを防ぐことはもちろん、頭皮環境を整えることは髪にとって非常に大切なことです。頭皮環境を整えるのにおすすめなのが、ヘアトニックです。
ヘアトニックは頭皮環境を保全し、フケやかゆみ、臭いなどのトラブルを防ぐヘアケアアイテムです。成分はさまざまですが、肌の潤いを保つ保湿成分を含むことが一般的です。
肌荒れを起こさないためにも、日頃から頭皮環境は整えておきましょう。
ヘアスプレーで肌荒れを起こしたくない方は、使い方と洗い方に注意が必要です。意識したいポイントを紹介します。
ヘアスプレーは使用方法が記載されているものが多く、商品によって使い方に違いがあるかもしれません。ここでは一般的なヘアスプレーを使用方法を紹介します。基本的には各商品に記載されている使用方法に従いましょう。
【ヘアスプレーの一般的な使用方法】
ヘアスプレーをよく振るのは、スプレーの成分を均一になじませるためです。商品によって差はありますが、使用前の注意点として記載されていることが多いため、必ず確認してから使用しましょう。また、やや離れた位置から円を描くようにまんべんなくスプレーすることが大切です。上から下ではなく下から上に向けてスプレーすると、キープ力が高まるうえ自然な仕上がりになります。
動きを出したい箇所は、毛束をつかんで内側からスプレーするとよいでしょう。スプレー後は数秒間、毛束を維持していると動きを出しやすくなります。自分がイメージする理想のヘアスタイルに合わせて、ヘアスプレーを工夫して使ってみましょう。
前述の通り、ヘアスプレーの成分が頭皮やおでこに付着すると肌荒れを起こしやすくなります。したがって、スプレーするときは以下の点に注意が必要です。
【ヘアスプレーの注意点】
おでこや耳などの顔周りはヘアスプレーが特に付着しやすい場所です。前髪をスタイリングしたいときは、ヘアスプレーをかけたクシでとかしてもよいでしょう。とくに髪が短めの方は顔周りにスプレーがふりかかりやすいです。前髪を立たせるようなヘアセットではどうしてもおでこにスプレーが付着してしまいます。また、髪全体へのスプレーの際は耳や鼻、ほっぺなどもスプレーが付着します。すべて避けられるわけではないため、おでこと耳はフェイスタオルでカバーするなど工夫をするとよいでしょう。
ヘアスプレーとの距離が近すぎると、部分的にスプレーされてしまうため、広範囲なスタイリングがしにくくなります。また、スプレーの成分が直接頭皮にまでふりかかる恐れもあります。噴射の勢いに合わせて髪全体にスプレーできる距離を保ちましょう。
また、スプレーの噴射角度にも注意が必要です。ヘアスプレーは広範囲にスプレーすると自然な仕上がりになるため、髪の毛の流れに対しておよそ45度の角度を目安にスプレーすることを心がけましょう。直角にスプレーをすると一部分に集中し、頭皮までスプレーがいきわたってしまいます。また、スプレーが直角の場合、髪の毛1本1本ににスプレーがかかりにくいため、仕上がりにムラがでます。距離や角度を意識して自然なスタイリングを目指し、頭皮にかからないようにしましょう。
続いて、ヘアスプレーを洗い流すコツと注意点を解説します。
ヘアセットした髪をシャンプーする基本的な流れは次の通りです。
シャンプーを付けて髪を洗う前にある程度髪全体を洗い流しておくことで、ヘアスプレーの成分の洗い残しを防げます。
シャンプーの役割は頭皮の毛穴を覆っている、皮脂や汗の汚れやスプレーの成分などを洗い落とすことです。そのため、髪全体に付着しているスプレーの成分をあらかじめ洗い流しておくことで、シャンプーの洗浄効果を最大限に発揮できます。また、シャンプーは爪を立てずに、指の腹で優しく洗うことを心がけましょう。
以下はヘアセットした髪をしっかりと洗い落とすための方法です。シャンプーする前の工程が重要なので参考にしてみてください。
ヘアスプレーに限らず、整髪料は水だけでは落ちにくい特徴があります。そのため、湯シャンだけでは毛穴詰まりの大きな原因のひとつになってしまうでしょう。
また、いきなりシャンプーをしようとすると洗いにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。ヘアセットした髪は束になる性質があるため、指どおりや泡立ちも悪く、何度もシャンプーすることも少なくないはず。そんなときに手軽に試せる方法は、事前にコンディショナーで髪に付着した整髪料を洗い落としておくことです。髪の毛の束をほどく目的でコンディショナーを使用します。そのため、頭皮まで洗う必要はありません。指どおりが良くなりシャンプーしやすくなります。
また、湯船に浸かることもおすすめしていますが、シャワーだけの日も多いことでしょう。その際は先に身体を洗っておくことで、多少なりとも頭皮の毛穴を開かせることができます。ヘアセットした髪を洗う際に最も大切なことは、頭皮に付着したヘアスプレーの成分を落としきることとおぼえておきましょう。
お湯の温度の目安は38~40度程度が望ましいです。熱いお湯は頭皮を乾燥させてしまうため、肌荒れの原因になりえます。おでこと生え際の洗い残しにも注意しなければなりません。付着したヘアスプレーを洗い流すようにしましょう。同様に、ヘアスプレー・シャンプーのすすぎ残しにも注意が必要です。これらも、肌荒れの原因になりえます。ぬるま湯で時間をかけて丁寧にすすぐことが重要です。
ヘアスプレーは顔にも付着しています。おでこや鼻、耳、頬などしっかりとヘアスプレーの成分を洗い流すことが必要です。ヘアスプレーの汚れは一般的な洗顔料や石鹸で洗い流せるため、特別なアイテムは必要ありません。
しかし、強くこすり洗いをすることに注意しましょう。汚れを落とすために必要以上にこすり洗いをすると、肌荒れの原因になることがあります。洗顔料には汚れを落とす洗浄成分が含まれているため、肌を強くこすらなくても汚れは落ちます。手のひらで優しく洗うことを心がけましょう。
著しく肌荒れが目立つ方は低刺激な洗浄成分の洗顔料を使うと良いでしょう。スクラブ入り洗顔料などは洗浄効果が強い、またはスクラブが肌を傷つけることもあるため、逆効果になりえます。同じく肌がヒリヒリする洗顔料は洗浄力が強い傾向があるため、しっかりと吟味して洗顔料を使用しましょう。
ヘアスプレーと肌荒れの関係について解説しました。使い方や体質によっては、ヘアスプレーが肌荒れの原因になりえます。頭皮に付着しないように使用して、しっかりと洗い流すことが重要です。
ヘアスプレーによる肌荒れに悩んでいる方は「Rambut Re:Hair(ランブット リヘアー)」を試してみてはいかがでしょうか。主目的は薄毛をカバーする増毛スプレーですが、ヘアスタイルのキープを目的とした一般的なヘアスプレーと同様のホールド効果も有しています。スタイルキープ力のあるカラースプレーとしてご利用頂けます。また、シャンプーで簡単に洗い流せるため、肌荒れのリスクを抑えた商品設計になっています。カラーがブラックとブラウンの2色限定なので、髪色に合わせてお試しください。
記事を書いた人
毛髪診断士
佐野 正弥
毛髪診断士
佐野 正弥
体質改善を基本とした発毛法を公開し現在までに1万人を超える薄毛改善を成功させる。公益社団法人日本毛髪科学協会の毛髪診断士。「育毛の達人オンラインショップ」の責任者。国内および海外の医学博士、医師をヒアリングしその伝聞と知識、また自らが開発した自宅でできる発毛法をマニュアルにまとめた。著書「最後に読む育毛の本」
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