抜け毛にはヘアトニック!育毛に適した頭皮環境を目指そう

「以前よりも抜け毛が増えた気がする」などと感じていませんか。抜け毛が気になる方は、頭皮環境が悪化している恐れがあります。頭皮環境の維持に役立つのがヘアトニックです。この記事では、他の育毛関連商品とヘアトニックの違い、期待できる効果、使い方などを解説しています。以下の情報を参考にすれば、どのような目的でどのように使用すればよいかがわかるはずです。抜け毛が気になりだした方は、参考にしてください。

ヘアトニックとは?育毛剤や発毛剤との違い

ヘアトニックと育毛剤・発毛剤は異なる育毛関連アイテムです。それぞれの概要を見ていきましょう。

ヘアトニック(育毛トニック)

ヘアトニックは頭皮環境を保全し、フケやかゆみ、臭いなどのトラブルを防ぐヘアケアアイテムです。主に頭皮ケアを目的に使用するものと考えてよいでしょう。成分はさまざまですが、肌の潤いを保つ保湿成分を含むことが一般的です。頭皮専用の化粧水と考えるとわかりやすいですね。

ヘアトニックには髪の毛の成長を期待できる成分や抜け毛の予防を期待できる成分を含むものもあります。このような商品は育毛トニックと呼ばれています。頭皮環境を整えるだけでなく、育毛を期待できる成分が含まれているからです。まさに育毛剤とヘアトニックの特徴を兼ね備えた育毛関連のヘアケアアイテムといえるでしょう。化粧水感覚で使用したい場合は、香りが気にならない無香料タイプがおすすめです。

育毛剤

抜け毛を防ぎ、既にある髪の毛を育てることを目的に使用するアイテムです。ほとんどの商品は、頭皮環境を維持する成分も含みます。しかし、最終的な目的は、抜け毛を防いで既に生えている髪の毛を育てることです。期待できる働きは、育毛トニックとほとんど変わらないといえるでしょう。ただし、育毛剤を頭皮専用化粧水として使用することは基本的にできません。

発毛剤

新しい髪の毛を生やすために使用する育毛関連商品です。毛包で細胞分裂を促す成分などを含みます。代表的な成分としてあげられるのがミノキシジルです。発毛剤は、抜け毛ではなく薄毛が気になるケースに適しています。また、医薬品に分類される点も特徴です。化粧品や医学部外品よりも作用が強くなるため、副作用のリスクも大きくなると考えられています。したがって、購入にも手間がかかる傾向があります。

ヘアトニックに期待できるポイント

ヘアトニックには、いくつかの働きを期待できます。主な働きとしてあげられるのが以下の3つです。

頭皮環境の保全・清潔保持

健康な頭皮環境を維持できる可能性があります。ほとんどのヘアトニックが保湿成分を含んでいるからです。頭皮が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下して刺激に敏感になります。同時に皮膚を守るため皮脂の分泌が過剰になります。過剰な皮脂は頭皮環境を乱す原因のひとつです。酸化した皮脂が頭皮に刺激を与える、酸化した皮脂が悪臭を放つなどが考えられます。フケやかゆみなどを引き起こすこともあります。保湿成分を含むアイテムはこのようなトラブルを防ぐことが期待できるでしょう。

殺菌成分を含んでいる商品がある点も見逃せません。頭皮環境は雑菌の繁殖でも悪化する恐れがあるからです。雑菌は、頭皮や髪の毛を濡れたまま放置していると繁殖しやすくなります。雑菌が繁殖すると、さまざまなトラブルが引き起こされます。殺菌成分を含む商品は、このようなトラブルも防げる可能性があります。頭皮環境の維持に役立てやすい育毛関連アイテムといえるでしょう。

抜け毛の予防

健康な頭皮を保つことにより、抜け毛を防ぐ効果も期待できます。抜け毛の原因のひとつとしてあげられるのが、頭皮環境の乱れです。例えば、過剰に分泌された皮脂にホコリなどが混ざり毛穴が詰まると、髪の毛の成長が妨げられるため抜け毛が発生しやすくなります。頭皮の乾燥などで増えたフケが毛穴を塞いだ場合も同様です。ヘアトニックには頭皮環境の乱れを原因とする抜け毛の予防を期待できます。

育毛トニックは、基本的に抜け毛を予防する成分を含みます。具体的には抜け毛を引き起こす物質を抑制する成分や血行を促進する成分などを含みます。例えば、ストレスなどで頭皮の血流が悪化すると、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素を届けにくくなります。これによっても、髪の毛は抜けやすくなります。血行促進成分を含む育毛トニックを活用すれば、血流の悪化による抜け毛も防げる可能性があります。

育毛の促進

育毛トニックは髪の毛を育てる効果も期待できます。髪の毛の成長に関わる成分を含んでいるからです。具体的には、血液から受け取った栄養や酸素を使って細胞分裂を繰り返し、髪の毛を成長させる毛母細胞に働きかける成分や、血流を促進して栄養や酸素を効率よく届けられるようにする成分などを含んでいます。代表的な成分としてあげられるのが、タマサキツヅラフジアルカロイドやセンブリエキスです。前者には、血流と新陳代謝の促進による育毛効果、後者には血流の促進による育毛効果を期待できます。配合されている成分は商品で異なります。目的が育毛の場合は、配合されている成分や期待できる効果を確かめてから商品を選択しましょう。

ヘアトニックの使い方

他の育毛関連商品と同じく、ヘアトニックは正しく使うことで期待できる効果を高められます。使い方のポイントと使用時に気を付けたい点は以下の通りです。

ヘアトニックの使い方

  • シャンプーで頭皮の汚れをおとす
  • 髪と頭皮を乾かす
  • 頭皮全体になじませるように塗布する

使い方をさらに詳しく解説します。

シャンプーで皮脂の汚れをおとす

最初にシャンプーで頭皮の汚れや余分な皮脂をおとします。頭皮に汚れや皮脂が付いているとトニックの成分が角質層まで浸透しにくくなるからです。お湯を使うことで、頭皮の血行を促進できる点も見逃せません。ただし、熱すぎるお湯は頭皮を乾燥させてしまいます。38~40度程度のぬるま湯を使用しましょう。

髪と頭皮を乾かす

シャンプー後は、髪の毛と頭皮を乾かします。濡れた状態で使用すると、塗布したヘアトニックが水とともに流れ落ちてしまう恐れがあるからです。ポイントは、タオルでしっかりと水分を取り除くことです。タオルドライ後は、ドライヤーを使って根元から毛先の順で7~8割程度を目安に乾かします。

頭皮全体になじませるように塗布する

ヘアトニックは、ローションタイプとスプレータイプにわかれます。ローションタイプは1カ所あたり2滴程度を目安に、スプレータイプは1ヵ所あたり1秒程度を目安に頭皮全体に塗布します。塗布後は、指の腹を使って頭皮全体を優しくマッサージします。マッサージのやり方はさまざまですが、下から上へ持ち上げるように行うとよいでしょう。

ヘアトニック使用時の注意点

使用するときは、以下の点に注意が必要です。

頭皮トラブルが現れたら使用を中断

使用を始めてから肌荒れや湿疹が生じた場合はヘアトニックが体質に合っていない可能性があります。異常を感じた時点で、すぐに使用を中断して様子を見ましょう。症状がひどい場合や症状が改善しない場合は、医療機関の受診が必要と考えられます。いずれにせよ、使用再開は慎重に検討しなければなりません。医師に相談すると安心です。

抜け毛が気になるときは早めに使用する

薄毛が進行すると、ヘアトニックや育毛トニックで改善を図ることは難しくなります。ヘアトニックは頭皮を健やかに保つヘアケアグッズ、育毛トニックは頭皮を健やかに保つとともに抜け毛を防いで髪の毛の健康な成長を促すヘアケアグッズだからです。ともに、発毛剤のように髪の毛を生やす効果は期待できません。年齢を問わず、抜け毛が気になった段階で早めに使用しましょう。恥ずかしい場合は、オンラインショップを利用すれば誰にも知られず購入できます。

低刺激な商品も選択肢に加える

ヘアトニックの中には、刺激がやや強いといえるものもあります。頭皮がデリケートな方が使用すると、抜け毛や肌荒れなどのトラブルを起こす恐れがあります。心配な方は、低刺激な商品を選択肢に加えるとよいでしょう。一般的に、天然成分由来の商品は低刺激なものが多いと考えられています。

まとめ

ヘアトニックと抜け毛の関係を解説しました。ヘアトニックは頭皮の潤いを保ちフケや臭いなどのトラブルを防ぐ育毛関連商品、育毛トニックはヘアトニックに育毛成分を追加した育毛関連商品です。抜け毛が気になる場合は、育毛トニックがおすすめといえるでしょう。

現在では、多くのメーカーがさまざまな育毛トニックを販売しています。中でも注目したいのが、天然由来の育毛成分を配合した「Rambut Tonic(ランブット トニック)」です。特徴は、頭皮に潤いを与えるイリドイド、頭皮を保護するスコポレチンなどの希少な成分を含むスーパーフルーツ「ノニ」と血流と新陳代謝の促進による育毛効果を期待できるタマサキツヅラフジアルカロイドなどを配合していることです。したがって、ヘアトニックと育毛剤の両方の役割を期待できます。無香料で頭皮専用化粧水のように手軽に使用できる点も魅力です。

記事を書いた人

毛髪診断士

佐野 正弥

毛髪診断士

佐野 正弥

体質改善を基本とした発毛法を公開し現在までに1万人を超える薄毛改善を成功させる。公益社団法人日本毛髪科学協会の毛髪診断士。「育毛の達人オンラインショップ」の責任者。国内および海外の医学博士、医師をヒアリングしその伝聞と知識、また自らが開発した自宅でできる発毛法をマニュアルにまとめた。著書「最後に読む育毛の本」

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