薄毛の対策法とは?原因から紐解くはげないための方法&対策7選

男性でも女性でも、「頭皮がはげてきた」と感じると始終気になりますし、将来が不安になり改善法や対策法が気になるものです。
しかし、薄毛になるのには原因があり、原因ごとの対策法・予防法をとっていけば男性・女性ともに薄毛対策はできます。

そこで今回の記事では、薄毛になる原因を解説した後に、原因ごとの対策法も解説。
はげないための方法を知りたいという方は、ぜひ今回の記事を参考にし、実践してみてください。

どうして薄毛になるの?

男性ホルモン

男性が薄毛になる大きな原因として、男性ホルモン分泌の影響があります。

男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、男性型脱毛症であるAGAを引き起こす要因です。
ジヒドロテストステロンの影響を受けると、髪の毛が発育する成長期が短くなります。
そして発育が停止する退行期や、脱毛が起こる休止期への移行が促されるので薄毛になりやすくなるのです[1]。

以上のように男性ホルモンの影響により、薄毛が起こることがあります。

ケア不足

ヘアケアが不足することも薄毛を招く原因です。

頭皮や髪を強い紫外線にさらしたり、あわないシャンプーやヘアケア用品を使うと抜け毛の増加につながります。
洗浄力の強い市販のシャンプーを使うと、頭皮を潤わせている水分が奪われがちになります。
頭皮が乾燥すると肌荒れが起きたり、フケやかゆみの原因になったりして[2]、結果的に抜け毛が起こりやすい状態に。
特にカラーやパーマを頻繁にしている方は、正しいヘアケアで頭皮や髪をいたわり、抜け毛を防ぐことが大切です。

病気

病気が原因で薄毛が引き起こされることもあります。

たとえば膠原病や皮膚筋炎、梅毒などの病気にかかると、症状として脱毛が現れることがあるためです[3]。
また栄養・代謝障害や内分泌疾患、先天性疾患でも脱毛が起こることがあるので[3]、頭皮や髪以外のところに原因があることも考えられるでしょう。
脱毛がきっかけで病気が発見されることも少なくないので、ただの薄毛だと軽視することは危険です。

飲酒と喫煙

飲酒や喫煙も薄毛の原因となります。

タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり[4]、血流量を減少させることにより頭皮にも必要な血液が行き渡りにくくなります。

適度な飲酒は血流量を増やしますが、飲みすぎるとアルコールが分解されるときに発生するアセトアルデヒドの量が増加。
アセトアルデヒドは男性ホルモンであるジヒドロテストステロンを増やすと考えられており、最初に解説したAGAが引き起こされることもあります。

また、お酒は睡眠の質を低下させ、タバコには覚醒作用があるとされているもの。
寝る前にお酒とタバコを摂取すると、睡眠の質が低下することにより睡眠中の成長ホルモン分泌が阻害され、髪の成長にも悪影響を及ぼしかねません。
飲酒と喫煙は多方面から薄毛を引き起こす要因となります。

ストレス

精神的ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れることから薄毛になりやすくなります。

自律神経は血管の収縮に関係しており、活動状態のときに働く交感神経が優位になると血管が収縮し血流が悪化[5][6]。
つまりストレスを感じて精神的にリラックスできず、常に活動状態になると血流が悪化し、頭皮への血流が不十分になるということです。
強いストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることから薄毛が引き起こされることもあります。

加齢

特別な原因がなくても、加齢によりはげてきたと感じられることも少なくありません。

高齢になると細胞機能が老化して、髪の毛を増やしてくれる物質の働きが低くなることが原因だとされています。
しかし、男性の場合は、男性ホルモンと同じ作用を持つ「アンドロゲン」という物質への反応が高まることも原因のひとつ。
思春期のアンドロゲンの作用が、高齢になった際に現れるとも考えられています[7]。

加齢による薄毛は男性ホルモンの作用や、細胞機能の低下など複数の原因が絡むもの。
さらに飲酒・喫煙・生活習慣の乱れなどの要素が重なれば、ますます薄毛になる原因が揃うことになるでしょう。
いずれにしても加齢による薄毛は体のつくりとしてある程度仕方がないことであり、白髪と同じく毛髪の老化です。

環境

薄毛が起こる原因として最後にご紹介するのは、環境です。
睡眠不足や運動不足、栄養バランスの偏りなど、普段の生活が薄毛になりやすい環境を作り出しているのかもしれません。

睡眠時間が不足していると、眠っている間に髪を成長させる成長ホルモンが分泌されにくくなります。
運動不足だと血流が悪くなるので、頭皮への血流も悪くなり、結果的に頭皮にとって必要な栄養素が行き渡りにくくなるでしょう。

また、睡眠や運動が十分であっても、肝心の食事で必要な栄養素を摂取できていなければ、髪の毛や頭皮を作り出せなくなります。
普段生活している環境の中に、髪の毛の成長を妨げている原因が隠されていることもあるので意識してみてください。

薄毛の対策法

薄毛対策法①:食事

女性・男性どちらの場合でも、薄毛を対策するにはまず食事の内容を見直しましょう。

わたしたちの体はすべて食事で摂取した栄養から作られています。
もちろん髪の毛も例外ではありません。
髪の毛を作り出すために必要とされるタンパク質・ビタミン・ミネラルを積極的に摂りながら、バランスの良い食事を目指してください。

タンパク質は肉類や豆類、乳製品に多く含まれます。
髪の成長に必要とされる亜鉛は、レバーやあさりに多く含まれる栄養素です。
ただし特定の栄養素に偏ると消化・吸収機能がうまく働かなくなり、髪に必要な栄養素が吸収されにくくなることもあります。
タンパク質やビタミン、ミネラルを意識的に摂取したいものですが、その他の栄養素もバランス良く摂ることが大切です。

薄毛対策法②:睡眠

はげない方法として、ぜひ取り入れていきたいのが睡眠をしっかりととる習慣です。

眠り始めてからすぐに訪れる深い睡眠中に「成長ホルモン」が分泌されます[7]。
成長ホルモンはわたしたちの体や髪を修復したり、作ったりするためのホルモンです。
ただ、深い睡眠が十分にとれないと成長ホルモンも分泌されにくくなり、髪を作る作用も低下します。
眠り始めた頃に熟睡できるように、心地よい室温と寝具を整えるなど、睡眠環境を改善することが薄毛対策につながります。

薄毛対策法③:運動

はげてきたかもしれないと感じているなら、血行を促す程度な運動も生活の中に取り入れていきましょう。
食事から十分な栄養素を摂っても、栄養が頭皮にまで行き渡らなければ意味が薄くなってしまいます。
毎日の生活の中で適度な運動を心がけ、血流の良い状態にしておけば頭皮まで効率的に栄養が行き渡るはずです。

ウォーキングやストレッチなど軽い運動で構いませんので、少し温まる程度に体を動かすとはげ対策になります。
毎日の通勤途中に一駅前で降りて、歩く時間を長くするのもはげないためにおすすめの方法です。

薄毛対策法④:シャンプー

ご自身にあう効果的なシャンプーを使うこともはげないための方法や対策として効果的。
年齢にあわせて成分にこだわった高品質なシャンプーを使うと、頭皮や髪を健康に保ちやすくなります。

シャンプーは洗髪のときに毎日使うものですから、洗浄力が強すぎたり、髪や頭皮に負担をかける成分が使われていたりするものは薄毛を招きかねません。
安価なシャンプーは自動車の洗浄に使われている強い洗浄力のある界面活性剤を使用しています。原料が安いためシャンプーも安くできるのがリアルな事実としてあるようです。

頭皮がはげてきたと感じている女性や髪の毛をいたわりながら薄毛対策を行っていきたいと考えている方は、まずシャンプーから見直してみてはいかがでしょうか。

低刺激性や無添加のシャンプーやスカルプケアシャンプーを使うのもおすすめです。

Rambutでは頭皮に優しい天然由来成分を配合した「Rambut Shampoo(ランブット シャンプー)」を提供しています。シャンプーから薄毛対策をお考えの方は、ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。

薄毛対策法⑤:育毛剤

シャンプーを見直したら、あわせて育毛剤を使っていくこともはげ予防や対策として効果的です。

発毛剤はAGAの方に効果があるように作られていますが、育毛剤は発毛ではなく、髪を育てることに主軸をおいたもの。
そのため男性・女性問わず薄毛対策やはげ改善に効果を発揮してくれるはずです。
生活習慣とシャンプーを改善して、さらに今までよりも髪を健やかに成長させたいと思われる方に効果をもたらしてくれます。

薄毛対策法⑥:薄毛隠しスプレー

育毛や発毛を期待する方法ではないですが、薄毛隠しスプレーを使用することもおすすめです。

目的は薄毛を目立たなくさせることです。薄毛の方でも身だしなみを整える一環で、日々のヘアスタイリングは欠かせません。育毛や発毛には一定の時間がかかるため、すぐできる薄毛対策法として、ひそかに需要が増加しています。

薄毛対策法⑦:クリニック治療

できるだけ早く薄毛を対策していきたいと考えているなら、クリニック治療を検討されるのもひとつの方法です。

クリニックでの薄毛治療には内服薬・外用薬・注入療法・植毛・LED治療など、男性にも女性にも適した薄毛対策法が揃っています。
治療を受けるための費用はかかりますが、ご紹介してきた方法と併用して治療を受ければ、さらなるはげ改善効果が期待できるでしょう。
ただしクリニック治療を受けても、生活習慣やヘアケアが良くなければまた薄毛に悩まされるかもしれません。
はげてきたと不安を感じられている場合でもクリニック治療は最終手段と考え、その他の方法から対策をしていくことをおすすめします。

若いから大丈夫は注意!日頃から薄毛対策を

「まだ若いから薄毛対策は必要ないだろう」と考えている方は注意が必要です。
ご紹介してきたとおり、はげないための方法は生活習慣やヘアケアなど、普段の習慣を改善していくこと。
男性でも女性でも、薄毛対策をするには日頃の習慣を変えていく必要があります。

また、若い方で薄毛に不安や悩みを抱えている方は、「若いから育毛剤は早い?若者のうちから薄毛対策をすべき理由」を参考にしてみてください。薄毛になってしまうかも、と悩んでいる方におすすめな記事です。

巷では「若白髪が出てくるとはげない」「ドライヤーは使わないほうがいい」「湯シャンがはげ予防に効果的」など薄毛対策法がまことしやかに囁かれています。
しかし、髪質や頭皮は人によって違い、生え際後退やつむじの薄毛などと自分にあった頭皮ケアも十人十色。

はげてきたと感じられている方はまず生活習慣を見直し、ご自身にあう髪と頭皮に優しいヘアケアを実践していきましょう。

わたしたち「Rambut(ランブット)」は自然由来にこだわった商品を提供しています。
育毛剤はもちろん、シャンプーやサプリメントなども取り揃えていますので、薄毛に悩んでいる方はRambutオンラインストアへどうぞ!

[1]

参照:JSTAGE:(PDF)男性型脱毛症治療薬の研究動向

[2]

参照:JSTAGE:(PDF)毛髪・頭皮にやさしい洗浄技術

[3]

参照:JSTAGE:(PDF)毛髪と全身・他臓器疾患

[4]

参照:e-ヘルスネット:女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響

[5]

参照:e-ヘルスネット:自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

[6]

参照:JSTAGE:(PDF)環境・運動・姿勢と自律神経

[7]

参照:JSTAGE:(PDF)老化と毛髪変化

記事を書いた人

毛髪診断士

佐野 正弥

毛髪診断士

佐野 正弥

体質改善を基本とした発毛法を公開し現在までに1万人を超える薄毛改善を成功させる。公益社団法人日本毛髪科学協会の毛髪診断士。「育毛の達人オンラインショップ」の責任者。国内および海外の医学博士、医師をヒアリングしその伝聞と知識、また自らが開発した自宅でできる発毛法をマニュアルにまとめた。著書「最後に読む育毛の本」

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